選ばれる大学の広報活動とは?

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大学広報アドバイザー・ブログ

コラムに連動して、プレスリリースQA集を公開します。

1.プレスリリース関連

①何がニュースになりますか?

基本的には新規性があり、ユニークな活動です。特に社会性のある活動が効果的です。大学では当たり前の活動や出来事でも社会にとっては、珍しいことになり、興味や関心がもたれてニュースになる可能性があります。ニュースになるかどうか?は、媒体の編集方針と記者次第です。読者に伝える魅力を感じてもらえればニュースとして紹介されます。

②自学にはニュースになるようなことが無いと思うのですが、何をテーマにプレスリリースすればいいですか?

大学では、教育、研究が日々行われています。キャンパスでは先生や大勢の学生の様々な活動がおこなわれていて、他大にはない独自のユニークな活動もあるはずです。一般的に次のようなテーマがあります。経営・運営、教育、研究、学生、スポ―ツ、社会貢献、国際交流、入試、就職、卒業生、産学官連携など。また入学式・卒業式、オープンキャンパス、学園祭などの各種行事、そして学会、社会人向け講座など、各種セミナーなど。

③どのように作成すればいいですか?

プレスリリースには、基本的なスタイルがあります。それを参考にしてみるといいと思います。

このブログの中で、参考になる書籍などを紹介しています。また、基本的に、大学の宣伝・広告ではなく、事実の紹介です。記者が興味を持って、社会や読者に伝えいと思えるように説明・紹介します。原稿の量は基本的にA41Pに本文が収まる程度の文字量で800字~千字程度です。ビジュアル(写真、図・表など)は必須で、内容を端的に紹介するビジュアルを1-2点紹介した方がいいです。

④どのように発信すれば、いいですか?

記者クラブを使う方法と使わない方法があります。使えば、一度に複数の新聞やTV媒体などへ同時に提供できます。使わなくても、発信する方法はあります。新聞社や記者へ直接、FAXやメールで送る方法です。また、最近では、ネット配信サービスを利用する大学が増えています。一番効果的なのは、担当記者へ直接個別に送ることです。

⑤記者クラブを使った方がいいのですか?

送付先は、記者クラブを使えば、一度の複数の新聞やTV媒体へ提供できます。東京ならば、文部科学記者会です。地方の大学ですと、県庁には必ず記者クラブがあります。記者クラブへの持ち込みは投げ込みと言いますが、それぞれの記者クラブにはルール(事前申し込みなど)がありますので、必ず事前に確認して、そのルールに従って発信をしてください。

⑥いつ発信すればいいのですか?

特にルールはないですが、月~木曜日の11時~15時ぐらい一般的です。土日、及び金曜日もできれば避けた方が無難です。

⑦HPにも掲載するのですか?

プレスリリースは、記者へ送るだけでなく、併せて大学のHPでも公開した方がいいです。記者や一般の人や受験生でも見られることはプラスになります。特に一般の人がニュースを見て、大学のHPアクセスした場合に発信した元になる情報が見られた方が効果的です。キーワード検索をした際にも、そのプレスが切っ掛けに、なるべく多くの方に読まれるようになると効果的です。

⑧ネット配信サービスは使った方がいいですか?

ネット配信は基本有料サービスですので、利用する際は費用が発生します。予算も必要ですが、なるべく利用を勧めます。広告宣伝費と比べると安価ですし、費用対効果も高いのです。HPのSEO対策上の効果的です。

⑨どのくらいの頻度や件数を発信すれば、いいですか?

回数はある程度多いほどいいですが、毎日というのは無理ですね。大学の規模にもよりますが、年数回や月に1回程度では効果がありません。週に1回発信すれば月に4回、年に約50回になります。これくらい発信すると、メディアからの大学の認知も高まり、活発に発信をしている大学だという認識が得られるでしょう。継続性が大事です。

⑩プレスリリースを発信していますが、記事になりません。どうすればいいのでしょうか?

記事を書ける内容のリリースを用意して、書ける記者へ送ることが必要です。

記者は送られるリリースを全部は読んでいません。毎日多数送られる中で、書く価値のあるものを瞬間的に判断して選択するようです。そのためには、タイトルがまずは重要です。そして発信者(大学名)を見て判断するので、ニュース性のある情報を送ってくる大学であることの認識を得ておかないと、取り上げられる可能性が少ないです。それがメディアリレーションです。記者と大学のトップ(学長)または広報担当が、顔の見える関係が構築されていることが必要です。記者は知らない大学の記事は書こうと思いませんので。

以上

 

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