23Jun
新聞をはじめ取材や記者会見における、効果的なプレス対応のポイントを紹介します。
1)心構え(原則)
- 取材は、記者/メディアと大学の双方向のコミュニケーションの場である
- オフレコは基本的に通用しない
- 一方的に説明を長く続けない(先生が授業のように話し続けると記者には嫌らわれる)
- 記者は本学の宣伝のための記事は書ない(“宣伝”してほしいとは言わない)
- 記事の事前確認はできない(報道の自由)
2)記者についての理解
- 記事をどのように書くか/書かないか?は記者次第
- 記者は、味方にもなるが、敵にもなる
- 記者は、特定の分野の専門家ではない(記者は専門知識がなくても仕方ない)
- 記者は、一匹狼的な発想で一般社会通念や常識は通用しない人もいる
- 記者の後ろには、社会(ユーザ・市民)がいることを意識して話す
3)説明・対応方法
- 取材では、記者が説明途中で質問をしようとした場合は、質問を優先的に受ける
- 質問の回答は、なるべくシンプルに答える(1分以内)。長々と説明するのは逆効果
- 批判的および挑発的な質問には、否定はしないで、冷静に回答する
- 不都合な質問には、“ノーコメント”として、答えない選択はある(書かれたくないことほど、書かれやすいので)
- 即答できない質問には、中途半端に答えずに、後で調べて正式に答えた方がよい
4)その他(注意事項)
- 話したことは、基本的にはすべて書かれることを覚悟(注意)して話すこと
- 私見といえども、立場のある人の意見は、公式コメントとして紹介される
- 学内外で検討中、調整中の事案は正式決定されていない情報は話さないい
- 他大、文科省・行政など批判的な話は実名入りで話さない(悪口ほど書かれやすい)
- 内容の理解を補足するための資料は、必要に応じて利用(多すぎても逆効果)
以上、20の項目を理解されて、効果的な取材を実施されてほしいと思います。
慣れている方にとっては、当り前でも、もしプレス取材を初めて対応される先生には、ぜひ事前にお伝えしてから、本番の取材に臨んで頂きたいと思います。