27Apr
さて、前回、本当の広報活動をしよう! とお伝えしましたが、
実際には、広報とはどんな活動する仕事なのでしょうか?
大学広報では伝統的には大学案内や広報誌の編集を担当し、
教育や研究など大学の各種活動を紹介するパンフレットなど作成することが中心だったと思います。
また少なからず、入試広報に関連する業務も多いのではないでしょうか。特に私大においては。
今、社会や情報の環境は大きく変わっています。
私が思うのは、大学の広報部門が一番担うべき業務はプレス対応です。
プレスリリース、取材、そして記者会見などおこない、社会へ向けて情報を発信して、コミュニケーションすることです。
これらの活動を円滑におこなうために一番大事なのはメディアリレーションです。
これらのプレス対応を担当するのが、広報職の役割です。
そして最近では、ネット情報の発信で、HPやSNSの運営・管理になると思います。
特にプレスリリースは広報にとって基本です。
プレスリリースの作成と発信が一番の基本業務になります。広報の仕事では、プレスリリース無しには語れません。
では、プレスリリースは目的と役割は何でしょうか。それは記者に記事を書いてもらうために情報提供する資料です。
同時に大学としての公式メッセージです。
これは広報担当者個人の文責でなく、大学として公式情報になります。
私は長年広報をやってきたので、これまでに、もうかなり多数をリリースを作成してきました。
長年経験していますが、正直なところ、結構大変です。個人的には文書の作成は苦手なので。
今ではもう、広報担当者として、最初にどんなプレスを書いたのか?思い出せません。
でも大学広報アドバイザーとして、12年前に最初に書いた大学のプレスリリースはよく覚えています。
当時サポートしていた大学の研究関連のプレスリリースでした。
その時も結構、苦労して作成したことを覚えています。
それを、ある専門紙の科学担当記者が取り上げてくれて、新聞記事として掲載されたことをしっかり覚えています。
記念すべき、大学広報の初プレスリリースと記事は忘れることはないですね。
そのお蔭により、その後12年間、大学の広報活動のサポートを続けることができたのかもしれません。
その記者さんのことも、覚えていますし、今でも連絡を取り合えます。
このように、広報と記者、大学とメディアの関係において、プレスリリースという情報をベースに記事が紹介されます。
そのため、プレスリリースは広報の基本であり、かつ重要な役割をもつことになります。
広報活動の成果は、プレスリリースの量と質に依存するとも言えます。